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産業医✕中小企業診断士の視点で挑む経営支援

強いチームの土台は「3つの承認」から。離職を防ぐコミュニケーションの極意

  • 執筆者の写真: 鈴木龍介
    鈴木龍介
  • 6月5日
  • 読了時間: 2分

【産業医×診断士が斬る】


こんにちは。産業医・中小企業診断士の鈴木龍介です。 今回から全5回にわたり、会社の業績と社員のメンタルヘルスを同時に引き上げる「最強のチーム作り」についてお話しします。


第1回のテーマは、チームの土台となる「信頼と価値観の共有」です。

建物を建てる時、基礎工事を手抜きすればどんな立派なビルも倒壊します。組織も同じです。チーム作りの第一歩は、メンバー同士の「信頼関係」を構築することに尽きます。


■ 信頼関係を築く「3つの承認」

産業医として面談をしていると、メンタル不調に陥る方の多くが「職場で認められていない」という孤独感を抱えています。これを防ぎ、信頼を築く特効薬が「3つの承認」です。

  1. 存在承認: 「おはよう」「お疲れ様」と声をかける。そこにいることを認める、最も基本的で強力な承認です。挨拶は1往復ではなく、プラス1往復してみてはいかがでしょうか?「今日はいつもより早く来てるね」とか、「昨日の書類とても評判だったよ」とか。

  2. 変化承認: 「仕事が早くなったね」「その工夫、いいね」と、過去からの成長やプロセスに気づいて伝える承認です。単純に褒めるのとは違います。相手の変化・成長に着目してください。

  3. 成果承認: 「目標達成おめでとう!」と結果を褒める承認です。そして、I(アイ)メッセージを加えます。「達成してくれて私はうれしいよ」とか。Iメッセージを付け加えることで、自分はチームに貢献している存在なんだと思えてきます。


多くの経営者は「3. 成果承認」しかしていません。しかし、心の土台を作るのは「1. 存在承認」と「2. 変化承認」です。日常のコミュニケーションを通じて各メンバーの長所や短所を把握し、長所は伸ばし、短所はチームで補い合う体制を作りましょう。



■ 組織が成立する3要素

経営学(チェスター・バーナードの組織論)では、組織が成立する条件として「共通の目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」の3つが挙げられます。

つまり、みんなが納得できる価値観と目標(共通の目的)を共有し、互いに協力しようという気持ち(貢献意欲)を、日々の声かけ(コミュニケーション)で育むこと。これが、業績を上げ、かつ誰も心を病まない「最強の土台」となるのです。

この3つがまったくない組織もありますし、一つが欠けている組織もあります。自分たちのチームに「共通の目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」はありますか?いま一度考えてみましょう。

 
 
 

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