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【産業医×中小企業診断士が斬る】職場の「衛生環境」をナメてはいけない。人間関係と作業環境の悪化が引き起こす、組織の「集団感染」

  • 執筆者の写真: 鈴木龍介
    鈴木龍介
  • 6月16日
  • 読了時間: 2分

衛生要因(マイナスをゼロにする)


こんにちは。産業医・中小企業診断士の鈴木龍介です。 「ハーズバーグの理論」第2回の今回は、職場のマイナスをゼロにする「衛生要因」についてお話しします。

前回、給与や環境などの衛生要因は「やる気を上げるものではない」とお伝えしました。しかし、「じゃあ、そこにお金をかけるのは無駄だな」と思った社長、それは大いなる誤解です。

「衛生」という名の通り、これは医学でいう「手洗い・うがい」や「職場の殺菌」にあたります。怠れば、組織は一瞬で病気に感染します。


放置すると「組織のインフラ」が腐食する

衛生要因が不足している職場とは、以下のような状態です。

  • 業界水準より明らかに給与が低い、または評価基準が不透明

  • 理不尽な怒号が飛び交う、あるいはギスギスした人間関係

  • 壊れかけのパソコン、不衛生なトイレ、劣悪な空調

産業医として多くの職場を見てきて断言できるのは、「衛生要因の悪化は、メンタル不調者(うつ病や適応障害)の発生源になる」ということです。劣悪な環境は、社員の心身のエネルギーを削り取ります。

中小企業診断士の視点で言えば、これは「内部統制の崩壊」です。雨漏りしている工場で「世界一の製品を作ろう!」と叫んでも、従業員はバケツで雨水を受け止めるのに必死で、そんな高い目標に耳を貸す余裕はありません。


まずは「マイナスをゼロ」に戻す投資を

衛生要因を整えることは、経営における最高の「リスクマネジメント(防衛投資)」です。

  • 適正で公平な評価と給与体系(診断士の領域)

  • ハラスメントの撲滅と、風通しの良い人間関係(産業医の領域)

これらは、社員の情熱を爆発させるための「前提条件」です。まずは自社が「社員に不満をブーブー言われる状態(マイナス)」になっていないか。そこをクリアにして「普通のまともな状態(ゼロ)」に整えることから始めましょう。

次回は、いよいよゼロからプラスへ、社員の情熱に火をつける「動機づけ要因」の秘密に迫ります。

 
 
 

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